講師
-講師よりご挨拶-
タヒチアンダンスには、様々なスタイルがあります。
わたしの学んできたスタイルを元に、
タヒチの人々は、お母さんのお腹の中にいる時から、
そして、初めて見たダンスは、
タヒチアンダンスは、タヒチの生活に深く根付いています。
わたし達がそのダンスを学んで身につけていくためには、
皆様の身体を最大限に活かして、
皆様のタヒチアンダンスの参考書の様な存在になれればと思ってい
MANUATA YOU
-講師へインタビュー-
Q:ユウ先生にとってのタヒチアンダンスとは
A:パッション、楽しみ、喜び悲しみ、人生そのもの。
己のポテンシャルを引き出し無限の可能性を追究するもの。
Q:タヒチアンダンスの練習に必要な心構えは
A:感覚を研ぎ澄ませて、丁寧に積み上げていくこと。
力むのではなく、自然体、リラックス。
Q:タヒチアンダンスが最短で上手くなる方法とは
A:正しいポジションで何度も反復練習すること。
効果的なトレーニングを取り入れて実践すること。
自分に向いているスタイルを確立すること。
Q:タヒチでのレッスンを沢山受けているそうですが、向こうのレッスンはどの様な物でしたか?
A:最初の頃は、いろいろなスタイルの先生の振付の曲をワークショップで習っていました。
そのうちに、ヘイヴァの練習に参加させてもらったり、タヒチ島内の、様々なコンペティションを観戦するようになりました。
ワークショップだけではなく、タヒチのスクールで、タヒチアンと同じレッスンを受けて一緒に踊りたいと思い”アラトアダンススクール"を紹介してもらいました。
現在、スクールに通うようになって5年が経ちます。
初級、中級、上級クラスとすべてのクラスに参加させてもらいましたが、それぞれのクラスで、同じ曲でも振付が違ったりと、レベルに合わせて進みます。
またスクールのレッスンのない日はケハウの自宅で、2年間にわたり、指導者としての、心構えなどを教えてもらいました。
通常のレッスン内容は、ベーシックと、バリエーション、曲の振り付けですが、タヒチアンのレッスンのペースは日本のレッスンより早いと思います。
タヒチアンのリラックスしたムードと、その中でも上達を目指してそれぞれが頑張る雰囲気が大好きです。
わたしは現在でも様々な先生のワークショップに参加しますが、ひとつのスタイルの軸を持った上で、違うスタイルのダンスを学ぶことは、知識やダンスの幅を広げる上でとても良いことだと思っています。
Q:タヒチのレッスンで苦労した事はどんな点ですか?
A:まず一番苦労したのが言葉でした。
フランス語で、先生がワーッと話して、周りの生徒さんがそれに合わせてサーッと散るのに、言葉が分からない私だけその場所にポツンと残ってしまったり。
それでも通い続けている内に、全部分からないまでも、大体こんな事を言ってると分かる様になりました。
体格的も苦労しました。
日本人はタヒチ人に比べて圧倒的に体が細く小さく、大人の中に子供がいる様な感じでした。
その体格差を動きでカバーする事を研究し、タヒチ人がいとも簡単にこなす重心の使い方を、より具体的にダウンして重心を下げ、駆使する必要性を感じました。
彼らには普通にあって、日本人には普段ない動きを探したり。
どうしてそう言う動きのあるなしが生まれるのか。
それは生活習慣にあったり。
そう言う細かい部分に気が付いて、たくさん修正して、補足して、やっと彼らと同じ動きに近づける事に気が付きました。
Q:ユウ先生はタヒチに沢山のタヒチ人の友人がいますが、その方達から教わる事も出来ますか?ゲストに呼べますか?
A:将来的にはゲストを招くことも考えています。
今は、日本人による日本人のためのタヒチアンダンスを作り上げたいと思っています。
皆さんがタヒチアンのワークショップを受けるサポートもしていきたいです。
タヒチ人にとっては、当然の様にできる動きが、わたし達日本人に難しく感じることが多々あります。
タヒチアンダンスを始める時期にもよりますが、日本人に多い反り腰や内股、O脚など身体の構造からくる問題も多いと思います。
タヒチ人には、なぜ日本人は膝が開いてしまうのか?なぜダウンしにくいのか、重心を保てないのか理解できない場合もあります。
また、足の裏の使い方など、指導を受けていない為に分からない。という場合もあると思います。
私は体調を崩しダンスが出来なかった時期に整体のスクールに通い学んだ知識があります。
タヒチアンダンスの実際の動きと、自分の身体がそれにどう対応していくかをフォーカスしてレッスンをしています。
ワークなどで振り付けを教わったり、有名ダンサーと一緒に踊るのはとてもハッピーで楽しくて私もそれはとても良いなと思いますが、しっかりした基礎、正しいステップが踏めると、実はタヒチ人の先生はとても嬉しく思い、熱の入れようが本当に違います。
まず真っ先にタマウを見ます。
タマウがしっかり踏めていると、先生はそこでスイッチが入ります。
コンペ、ショーにはない、たまらなくエキサイトする瞬間です。
Q:レッスンを録画してはいけない理由を教えてください。
A:レッスンはその時の皆さんの重心をコントロールするレベル、筋力、身体の癖の克服度合いに合わせて内容がどんどん変わっています。
同じ人でも日によってアドバイスが変わります。
人によっては千差万別で内容が真逆の場合もあります。
レッスン内容も大事ですが、その人が今、どんな状態にあるかを把握して、その状態に最も必要なアドバイスをしているので、録画は意味がないと思うし、大事な今の自分のすべき事が見えにくくする為です。
Q:人数が多くてアドバイスが少なくなる事はありませんか?
A:それはあります。
たまたま少ないクラスでは個人を見る時間が多くなりますし、最大人数だと見切れない事は事実です。
最大20人までで対応しておりますが、グループレッスンは座学が多いので、集中して徹底的にレッスンをご希望の場合はプライベートをお取りください。
Q:このスクールの目的は何ですか?
A:皆さんの身体の個性を活かし、更に改善しながらタヒチアンダンスをより深く楽しんで頂けるようなお手伝いをしたいと思っています。
様々なスタイルのタヒチアンダンスを学ぶ際の基礎知識の強化、体力づくり、ダンスによる身体の故障を少なくして上達するアドバイスを目的としています。
Q:日本の生徒さんに一番教えたい事は何ですか?
A:タヒチの文化を学ぶ上で、常に敬意を持って心から楽しむこと。
年齢に関係なく、自分の身体と向き合って、可能性を広げ活かしていくこと。
私も学び続けることに喜びと熱意を持っています。
共に学ぶ仲間に出会い、切磋琢磨できることを楽しみにしています。
憧れのタヒチに渡り、学びたいと思う皆さんのお手伝いもしていきたいと思っています。
-プロフィール-
2009年よりタヒチに通いながらタヒチアンダンスを学ぶ
Conservatoire de Polynésie Française Mille UURA Erena 氏に師事
Poerava Taea 氏に師事
Ecole de Dance Arato’a Kehaulani changuy 氏に師事
2014年より タヒチアンダンススクール TE MANU ORI TAHITI 主宰
2015年HEIVA I FUKUOKA メフラ部門優勝 ベストコスチューム賞
2017年HEIVA I FUKUOKA メフラ部門優勝 最優秀作品賞
2018年HEIVA I FUKUOKA アパリマ部門優勝 最優秀作品賞
2019年Heiva de ecole Arato’a に出演